ライフコラム

つくる人も 買う人も 幸せに 〜皆さんは「フェアトレード」を知っていますか?

DSCN2610_0323皆さんは「フェアトレード」を知っていますか?
言葉では知っていても、実際はよくわからない…という人は多いのではないでしょうか。
その仕組みを知り、フェアトレード商品を買うことで立場の弱い発展途上国の生産者の人々を応援しましょう!

フェアトレードってなんだろう?

日本では途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。
生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたりする事態が起こっています。
フェアトレードとは直訳すると「公平な貿易」という意味。
開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することで、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」です。

貧困からの児童労働を禁止しよう

開発途上国が抱える深刻な問題の1つに、児童労働があります。
社会の慣習や伝統、文化的背景、教育制度や福祉制度の未整備もありますが、多くの要因は、経済的「貧困」だと言われています。
国際フェアトレード基準では、児童労働を禁止し、安全な労働環境を保証しています。
そしてなによりも児童労働を生み出す「貧困」の連鎖を断ち切るため、持続可能な生産と生活を支えるフェアトレード価格を設定しています。
フェアトレードにより生産者が適正で安定した収入を得ることができれば、子どもを働きに出すようなこともなくなり、生産者たちが自ら地域の教育や医療など社会基盤の充実を図ることも可能になります。

農薬による環境破壊や健康被害をなくそう

世界70カ国以上で、およそ1億世帯がコットン生産に従事しています。
コットン貿易の影にもまた先進国に有利な不平等な構造があり、開発途上国の多くのコットン生産者は、生産コストすらまかなえない低価格の厳しい状況を強いられています。
国際的には使用禁止の危険な農薬も、途上国では未だに使用されていることもあり、環境に大きなダメージをもたらすばかりか、生産者の農薬による中毒死や健康被害も深刻です。
国際フェアトレード基準では、危険な農薬を禁止するだけでなく、オーガニック栽培を奨励するため価格の上乗せも保証されます。オーガニック農法へ切り替えを進めることで、農薬が原因とされる病も無くなり、人々の健康が改善されました。
さらに、多くの収入を得ることで小学校や備蓄倉庫、識字教室などが作られ、社会発展を実現させています。

フェアトレードを暮らしのなかに

ライフでも、販売事業のたねやでいろいろなフェアトレード商品をあつかっています。
フェアトレード商品には、コーヒーやスパイスなどの食品のほか、洋服やアクセサリー、雑貨などたくさんの種類があります。
暮らしのなかでふだん使っているもののうち、ほんの少し、フェアトレード商品を選んでみるだけでも、世界の「アンフェア」を変えたり、自然環境を守ることにつながります。
そんな小さなきっかけのお手伝いを、これからも続けていきたいと思います。


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